the trial

アメリカの裁判で書記が書き留めた、実際の証人尋問〜



弁護士 「その重症筋無力症という病気はあなたの記憶に影響を及ぼしますか?」
証人 「はい。」
弁護士 「では、どのように影響を及ぼすのか言ってください。」
証人 「忘れました。」
弁護士 「忘れたのですか?では忘れたものの例をあげてください。 」





弁護士 「彼女には3人の子供がいますね?」
証人 「はい。」
弁護士 「男の子は何人ですか?」
証人 「男の子はいません。」
弁護士 「では女の子はいますか?」





弁護士 「最初の結婚はどのように終結しましたか。」
証人 「死別です。」
弁護士 「誰の死によるものですか?」
証人 「…誰だと思うんですか?」





弁護士 「その人のことを説明してもらえますか?」
証人 「彼は中くらいの身長で、ヒゲがありました。」
弁護士 「男性ですか?女性ですか?」
証人 「考えてください。」





弁護士 「回答はすべて“口頭”でお願いします。いいですね。では、どの学校へ通っていましたか?」
証人 「口頭。」





弁護士 「それは子供のときに折った鼻と同じですか?」
証人 「私は鼻は1つしかありません。」





弁護士 「あなたを襲った人がどんな人だったか説明できますか?」
証人 「いいえ、彼はマスクをつけていました?」
弁護士 「マスクの下には何をつけていましたか?」
証人 「彼の顔です。」




弁護士 「あなたの誕生日はどの日ですか?」
証人 「7月15日です。」
弁護士 「どの年ですか?」
証人 「毎年です。」





弁護士 「あなたと一緒に住んでいる息子さんは何歳ですか?」
証人 「38歳か37歳、どっちだったか思い出せません。」
弁護士 「どのくらい一緒に住んでいますか?」
証人 「45年です。」





弁護士 「あなたと原告との関係は何ですか?」
証人 「彼女は私の娘です。」
弁護士 「1979年2月13日、彼女はあなたの娘でしたか? 」





弁護士 「妊娠した日付が8月8日ですね?」
証人 「はい。」
弁護士 「そのときあなたは何をしていましたか?」
証人 「えっと、…子作りを」





弁護士 「あなたの立っていた位置から彼が見えましたか?」
証人 「彼の頭が見えました。」
弁護士 「その頭はどこにありましたか?」
証人 「肩の上です。」





弁護士 「殺人事件から殺人未遂の裁判に変わった理由は何だと思いますか?」
証人 「被害者が助かったことです。」





弁護士 「あなたが写真を撮られたとき、あなたはそこにいましたか?」
証人 「バカにしているのか。」





弁護士 「ドクター、あなたが解剖を始める前に、鼓動の確認はしましたか?」
証人 「いいえ。」
弁護士 「血圧は確認しましたか?」
証人 「いいえ。」
弁護士 「では解剖を始めたときに患者が生きていた可能性もありますね?」
証人 「ありません。」
弁護士 「なぜ確信が持てるのですか?」
証人 「彼の脳は机の上のビンの中にあったからです。」
弁護士 「なるほど、でもそれにもかかわらず患者が生きているということはありえますか?」
証人 「ええ、生きていて、弁護士でも開業してることはありえます。(皮肉口調)」





弁護士 「あなたは亡くなられた方とお知り合いでしたか?」
証人 「はい。」
弁護士 「亡くなる前ですか後ですか?」





弁護士 「あなたは尿のサンプルを渡す資格はあるのですか?」
証人 「尿のサンプルを渡す資格?あなたは質問する資格はあるのですか? 」




弁護士 「解剖を開始した時間を覚えていますか?」
証人 「PM8:30に開始しました。」
弁護士 「そのときデントン氏は死んでいましたか?」
証人 「…いいえ、彼はテーブルに座って、なぜ私が解剖しているのかなと不思議に思っていました。(皮肉口調)」





弁護士 「その日の朝、あなたの夫が最初に言った言葉はなんですか?」

証人 「“キャッシー、僕は今どこにいるんだろう?”と彼は言いました。」
弁護士 「なぜ、それがあなたを怒らせたのですか?」
証人 「私の名前はスーザンだからです。 」





弁護士 「確かにあなたは知性があり正直な人だと思いますが…。」
証人 「ありがとうございます。宣誓をしていなければお世辞を返すところです。 」